原則的に道路とは、これまで増えてきた歴史があり、現在の状況となっています。
2000年代に入るまでは日本では概ね人口が増加していた事や、また、鉄道の衰退などによって道路需要が増え、それまでの旧道では交通量が捌けない等の問題があっため、より広く、よりカーブの少ない、より快適な道路が作られました。
これは松山市では、高速道路の川内インター降りてから松山市に入るまでの4車線の11号線ができるまでの時系列を考えていただけると非常にわかりやすいかと思います。
では、そのような道路が今後も維持できるのか? と、考えた場合、今後、日本では少子高齢化が進み人口減少が現実的なものとなってきます。
実際、北海道の一部の地域などにおいては、郊外にある市営住宅には、これ以上人を住まわせずに、中心部に人口を集める事によって、より効率的な行政を行おうとする動きもあるようです。
そのような状況を考えると、今後、道路は必ずしも増えていくのではなく、減少する可能性もあるのかも知れません。
もしくは、これまで2車線であった道路を意図的に1.5車線扱いする事によって維持費を減らしていく、なども行われるかも知れません。
また、山間部であっても人が住んでいる、などの場合は、「道路は舗装がされていて当たり前」の状況ではなくなるのかも知れません。
事実、昭和のある時期までは道路は必ずしも舗装はされていなかったのですから、それは基幹国道でさえです。
今後は、コンパクトシティ化に伴う郊外の道路の未整備の進行、もしくは、車線減少などを考えると、道路事情の悪化として、SUVが単なる格好ではなく、本当に、そのSUVとして使わざるを得ないような時代が来るのかもしれません。
道路とはいつの間にか交通の流れが変わっているものです
これまでは道路は増えてきた、もしくは道路が広がってきた、便利になってきた、そんな時代だったのですが、今後、道路が減っていく、道路が荒れていく、道路が使いにくくなっていく、そんな時代が来るのかもしれません。