トラックの電動化を考えた場合、長距離輸送を行いたいのであれば、燃料電池もしくはトロリーバスのような外部からの給電が必要では、と言われています。
とはいえ、トロリーバスのような外部給電の状態を考えると、もうそれ、鉄道では、と思ったりもしてしまいます。
実際、日本国内の話に限定すると、かつては日本では様々な地域に鉄道網が張り巡られていました。
それが「トラックによる輸送」や「マイカー」の利用に取って代わられ、鉄道網の減少が進んだ歴史があります。
(とはいえ、松山市を含めた四国では「ほぼ」鉄道が廃線されていませんが…)
さて、現在の二酸化炭素排出抑制ですが、それは「電気の供給」自体はソーラーや水力、波力などで「自然エネルギー」として利用可能に改善可能でしょうけれど、バッテリーはまだまだ改良の余地があるのでしょう。
下手をすれば荷物とバッテリーが同じ重さ… それ、車両総重量は何トンになるのでしょう。おそらく道路が持ちませんし、現在のような長距離トラックの運行は難しいかも知れません。もしくは東欧のトラックのように路面への負荷をへらすために4軸トラックとか…。
結局のところ電動トラックでの物流は「近場であれば運用可能」になるのでしょうけれど、それは現実的には「鉄道で近くまで運んで、そこから自動車で運ぶ」状況かもしれません。
それ、結局、昭和20年代まで逆戻りするような気が。
トラックの大型化とは「大型のトラックが運用できる道路とのセット」で進みました。
かつてのトラックは、特に昭和の高度経済成長期に入るまでは「駅から任意の場所に荷物を運ぶ」目的のため、小型であり、その後の道路の発達に伴い、トラックも大型してゆきました。
今後、環境負荷への対応やトラックドライバーの人材不足、労働環境の改善などを考えると、トラックは「鉄道とのセットで考える」物流インフラとなるのかも知れません。
今、鉄道、特に四国では「全路線で赤字」等と言われますが、今後の環境負荷への対応を考えると業績のv字回復もありうる、、、かもしれません。
PS トラックを電動化するには水素式バッテリーが普及すれば、長距離の稼働も可能かと思いますが、乗用車ならいざしらず、大型トラックを長距離動かしうる水素の量は「凄まじい爆発物」を常に動かしているようなものかも、です…。