今、90年代の車の異常な価格高騰が起こっていますが、あの時代の車はまだ旧車という感じではありませんね。
あええて言うなら90年代の国産スポーツ、とでもいいましょうか。
さて、「古い車」をどのように呼ぶかは、そのお店のカラーやオーナーの思想が反映されるものですが、弊社ではアンティークカーと呼んでいます。
「古い車」を呼ぶ場合の名称として旧車、ヴィンテージカー、アンティークカー、ノスタルジックカー、オールドタイマーなど、それぞれの言い方があります。
別に言い方は何でもいいと思うのですが、それぞれの五感音の響きでイメージが違います。
弊社がアンティークカーという言葉を使っているのは、それが一番繊細な感じがして、古い車を扱うときの感覚と、よく似ているのではないか、と考えているためです。
逆に旧車というとハコスカなど国産の古い車を少しローダウンして、オーバーフェンダーをつけて、、、のような、少しやんちゃなイメージもある気がします。
さて、「古い車」は、買う事は誰にでも買えますが、それを維持するのはなかなか大変です。
維持自体に、それ相応の定期的メンテナンスが必要ですし、今の車のように静かなわけでもなく、また、乗り心地が良いわけでもなく、直進安定性が良いわけでもない、また、エアコンも、「そもそも無い」場合もありますし、エアコンが装備されていて、整備がバッチリでも、効き目は「それなり」という事もあります…。
そのような趣味としての側面も大きい車を呼ぶときには「アンティーク」という言葉がぴったりなのではないか、と考えます。
例えば、アンティーク家具に実用性を求めるという事はあまりないような気がします。その自動車版、といったところでしょうか。
古い車の繊細さ、必ずしも実用面に長けているわけではなく、儚さ、歴史を引き継ぐ意味、アンティークカーとは、そんなイメージを表した言葉ではないかな、と考えています。