最近、新車購入で納車まで1年待ち、などのとんでもない納期が示される事がありますが、この原因について書いてみたいと思います。
最近はディーラーで自動車を購入し、そこで継続亭にメンテナンスを行っている場合、
「2回目の車検時に、もう次の新しい新車を勧められる」
と聞きます。なぜならば、2回目の車検から3回目の車検までの間に新車の納期を設定するという、とんでもない納期の長さが原因と言われます。
ちなみに、私の感覚からすると、新車の納期とは、せいぜい3ヶ月程度だったのですが。
特別限定車などの場合でも、どんなに長くても半年というのが普通の状態でした。その場合にしても、購入申込みをすると、納期がいつになるかは販売店からはちょくちょく通知が来る、そんな状態でした。
これを考えると、いかに今の納期の遅さが異様な状態であるかが理解できると思います。
納期の遅れの原因として、最近は自動車に使われる部品が非常に増えたという事があるでしょう。また、海外部品を使っている事も原因があります。
また、大半導体不足などとも言われますが、部品の点数自体が、かつての自動車よりも大幅に増えている状態です。
また、そこに1台1台仕様を設定してからの生産や、トヨタの看板型式も加わり、より納期の遅さに拍車をかけている状態といえます。
言うまでもなく自動車とは数万点の部品を組み合わせた、その完成形としての自動車になります。
そして、その部品は、かつては鉄とプラスチックとガラスだけであったものが、今や半導体やソフトウェアといったものが必要不可欠なものとして存在しています。
多くの部品が集まってできる自動車とは、逆に言ってしまえば、
「1つでも部品が足らなければ自動車として製品を完成させる事ができない」
ことです。
また、円安によって「国内よりも海外生産を優先」していることも原因としてあるかも知れません。少子高齢化で軽自動車ばかりが売れる国内よりも、新型の普通車が普通に売れる海外を優先するのは企業としては当然かも知れません。
新車の納期遅れとは、自動車の複雑化や国際化が望まざる形で跳ね返ってきている状態ではないか、とも思います。